2015/09/06

ドンシャリ

ドンシャリという言葉、最近つかわれませんかね。
1980-1990年の頃、オーディオについて語る上で、この言葉をコメントさえしておけば、本物のオーディオを知っている的な、殺し文句、恰好良いセリフだった。
ドンシャリの「ドン」は低音を意味し、現代音楽ではドラムのバスドラの音が締まりよく腹に響く感じ「シャリ」は高温である。
この意味は派手な音を意味して、本来のオーディオでは、全域を忠実に再生できる(これをフラット特性と呼ぶ)に対して、アンプやスピーカーの設計上の音造りで「ドンシャリ」的な方向のサウンドとなる事に対して、ミーハーだと言いたいのだ。

そもそも一つの悪し出来事を、ある雑誌の対談での話と写真。当時最高と言われていた1本10万円クラスのスピーカーをフラットトーン設定のアンプでレコード再生しているという
シチュエーション(状態、状況)での話、拡大写真ででは最新の黒いスピーカーの高音レベル調整が8割以上にの状態なのに、いかにもフラットですという感じで、「ドンシャリ傾向だが」それでも高音がまだ足りない感じかすると「いいやがっていた」実は当時札幌のヤマハセンターというところに同様のセットがあり常時ヒアリング可能だった。
断りの上レベルを調整、聞きなれたレコードを再生、これには笑いましたね。高音というより、 中音がガシャガシャとうるさい感じで、同席の友人もなんか変だなぁ?と呟く状況、本当にそういう 音だった。アンプだと思った。試しに、トーンを両方とも絞ると、まあまあな感じに整った。
あの頃のオーディオはそんな音の製品が多かったんですよ。
まぁ、ミュージシャンの作る曲自体が、その傾向を強めていきましたからね。
自宅近所で行われた MCハマーのコンサートの時の音には本当に驚いた。ドンシャリドンシャリドンシャリドンシャリと最初から最後まで、ああいったのが普通だったんですよね、それは今もかなぁ。

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