2015/01/12

低オン抵抗 6mΩって....

秋葉原、秋月電子といえば、いわずと知れた 、東京の秋葉原にある、自作野郎の電子電気部品販売の聖地である、ラジオ、アマチュア無線、パソコン、家電製品、それら目当ての外国観光客も多いのは有名。
でもそれは過去の話で近年は、アニメ/ゲーム、メイドカフェ、路上ライブ、AKB48劇場など、カルチャー文化の檜舞台、何か時代の先を感じたいなら、秋葉原である。

話は戻して、秋月電子に同店のWebページで情報収集していたら、MOS-FETのデータが目に入った。スペックの概略は次。

NチャンネルパワーMOS-FET 60V 75A 低オン抵抗 6mΩ @300

音抵抗が低ければ低いほど、余計な発熱がないというのは、おじさん世代の古いトランジスタを知る身、それも一度でも A級パワーアンプを作ったことのある者なら、低オン抵抗 6mΩ という値が一体どんなものか実感し難いと思う、特に私はこの30年以上トランジスタアンプは制作していないのでなおさらと言えるだろう。抵抗がほぼではなく昔のトランジスタと比較すると0ゼロであるという事は

音が良いというメサ型名石トランジスタを終段に使ったパワーアンプがもてはやされたが、このオン抵抗のデバイスなら、いわゆるストレートな特性はとんでもなく良いはず、音が悪いはずがない。

私が最終的に完成させた自作パワーアンプは日立のパワーMOS-FET、2SJ49-2SK134のコンプリペアであった。当時21才だった。設計値では10Wの  A級アンプで、大型の余裕ありすぎの電流を流すことが可能なのと44000uF 2個という平滑コンデンサで学生時代には手が出ない高価なパーツをフルに使い、アルバイトで稼いだお金をつぎ込んだ。やっぱりA級は別物です。
さらに家庭では10Wもあれば十分でしょう。という結論に達した。
この作品を最後に、アンプ作りを終えてもう30年になる。

このアンプはその後80Wの AB級アンプに作り変え、バンドのボーカルPAアンプに改造してやがてやがてや梅を終えた、自分の技術者としての礎となった作品だ。
一応10年ほど前までは現役バリバリの回路設計エンジニアだったので近年のMOS-FETの特性は知っているつもり、
電源系に使われるデバイスは驚異的なスイッチング周波数で、信じがたい変換効率を得ている。
むかしはね、得たい電力を得るために、100%の半分以上を熱に変えて、電力を得ていたのですが、
それもたくさんのデバイスを並列に接続して、得ていた能力を数個のデバイスでスマートに実現出来るですね。
本当に久々にアンプをくみたくなります。
20歳頃アルバイトでまとまったお金が手に入り、寝食をわすれて、アンプ作りをした頃を懐かしく思います。
いまおもうと本当に知識もなく次々と電源投入できたなぁという思い出の積み重ね、実実験用のジャンクスピーカーから煙を出すこと幾千度、

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